東西交通新システム(埼玉県の鉄道構想)
東武東上線なのですが、ふじみ野駅利用者にとりましてはまさに「ライフライン」となっており、この路線が事故などでストップしますと他に有力な代替路線は無いので、もしラッシュ時に発生すれば会社や学校に遅刻するのは必定となってしまいます。反対にふじみ野に立地した企業にとりましても、従業員が出勤して来られなくなりますので、これでは企業誘致の支障にもなるであろうと思います。
鉄道を2線以上利用可能な場所、たとえば和光市、朝霞台、川越のような場所であればこのような問題を軽減できると思います。以前に埼玉県の文書館で「東西交通新システム」構想について調べた事があり、東上線と交差する部分はふじみ野・上福岡付近、もしくは柳瀬川付近を通過する2種類のルートで検討されていたように思います。所沢市内も、市内に入るルート、所沢市の郊外を通るルートなど、複数ルートの候補があったと思います。
いずれにしましても、調査検討はされたものの、長期にわたり具体化する事の無い「ペーパープラン」のままになっており、どうして埼玉県ではこのように長期にわたり放置されるか、停滞してしまう公共事業が多いのであろうか?とも思います。(国の予算を引き出す、議員パワーが不足しているとか?)
現時点では、大宮駅から埼玉スタジアム方向へ向かう路線は運輸政策審議会の答申に記載されていますが、反対の東上線方向は答申に記載されておらず、具体化する気配がしないです。非常に残念な状況になっていると思います。
運輸政策審議会答申第18号
http://www.mlit.go.jp/kisha/oldmot/kisha00/koho00/tosin/kotumo/mokuji_.htm
少しの可能性は、昨今の「緊急経済対策」という事で、そのような事で交通プロジェクトがクローズアップされるケースがありますので(過去事例では、東京メトロ副都心線のような物がありますが)、そのようなチャンスを狙うしか無いのであろうか?とも思います。また首都高速道路株式会社が事業主体になるかも知れないと言われている「核都市広域幹線道路」のルートとも近いので、それと同時整備という可能性も有ると考えられます。
いずれにしましても、少しフォローをしてみたい情報です。すぐに完成する訳には行かないので、実現可能であるとしましても、今後数10年間もかかる物であろうと思います。交通プロジェクトは「環境問題」を伴なう場合が多いので、そういった面でも注目すべき案件であろうと思います。これが「まちづくり」になるのか「まちこわし」になるのか?といった観点です。
他に当地に関係しそうな鉄道路線構想では、大江戸線(東京12号線)の延伸というのが有ると思います。武蔵野線方向(JR新座駅か東所沢駅あたりと想定)までは答申に記載されていますが、その先がどの方向に向かうかは不明確かと思います。埼玉県内の話なので、事業主体も決まっておりませんし。もし三芳町方向に延伸されれば、三芳町の「鉄道無し自治体」という状況も解消されると思います。大江戸線は、新宿を通過する上に都内各所に乗り換え無しで行けますので、もし実現すれば当地の発展に大いに寄与する事は、ほぼ間違い無いであろうと思います。
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コメント
大宮所沢を上福岡入口経由で結ぶ県道56号に西武バスが走っているのが増えてくれるのが夢です。使いたくてもどんどん本数減ってますが!
投稿: 相澤紀史 | 2018年3月10日 (土) 22時13分