« 新三郷ららシティ | トップページ | ふじみ野の商業振興の謎 (その2) »

2009年5月10日 (日)

ふじみ野の商業振興の謎

 住民の間では良く知られている事実だと思うのですが、ふじみ野の商店で目立つ業種と言えば「不動産」「美容院」「学習塾」の3業種だと思います。以前には「ケーキ屋」も多かったのですが、最近では減少傾向かと思います。他の業種の商店は、なかなか開店しないか、経営不振で短期撤退という事例が目立つと思います。

 どうしてこういう傾向になるのか、何か必然的な理由が有るのか、少し考えてみました。

 まず駅前の地価や賃料の水準を、以前に「路線価図」などを参考にして推定した事が有るのですが、当地の水準は「志木」とほぼ同じだと思います。当然ですが志木駅の方が乗降客数が多く、集客には有利なので、一般的な(地元民ではない)商売人であれば、どちらに魅力を感じるかは明白だろうと思います。

 「不動産」であれば、当地に開発案件がある限りにおいては、それを販売するためには必要な業種ですね。「美容院」は、特に女性であれば日常的に利用する物で、義務的な物になっていると思います。「学習塾」は、競争社会を反映しており、どうしても学習塾に自分の子供を通わせないとといった、これも半ば義務的な物になってしまっているようです。

 それから当地の地元民が経営をする場合なのですが、当地は元々は「農家」の方が多いように思っております。農家の場合には、耕作や農業経営に関してはプロですが、現在は兼業農家が多くなっていて農業以外の新規事業に手出しをする余裕が少ないのではないか?と考えました。たとえば商店経営の勉強をして、新たに出店するとしても、そのような時間も余裕も無いという訳です。

 その場合には、例えば駅前などに適切な規模でテナントビルを建設し、賃料収入を上げるといった方向になると思うのですが、その場合にはテナントビルに進出するのは全国チェーンのような無難な所ばかりになりそうですし、自ら商店経営を行なう訳ではありませんので、商業に関するノウハウも地元には蓄積されないという訳です。表通りにはテナントビルが何とか建ち並んでも、裏通りになるとコインパーキングや農地ばかりという状況にもなり、なかなか「面的開発」が進まない現象になっているようにも見えます。

 それでは土地を流動化して他人による経営にしてはどうか?とも思うのですが、農家にとって土地は「命の次に大切な物」で、これもままならないように思います。土地が売りに出るのは相続があった時とか、極めてチャンスが限られているようです。では事業用定期借地権によるビル建設などはどうか?とも思うのですが、これもあまり盛んではないような雰囲気を感じます。うれし野LCモールのような例は、例外だと言えそうなのですが。

 こんな感じなので、ふじみ野の商業には、何となくですが閉塞感が漂っていると思います。アウトレットモール・リズムの事例については、もう多くを語らなくても理解されている事だろうと思います。

 地元住民が「住宅ローン返済」や「多額の教育費支出」を抱えているケースも多いように思われ、この場合は可処分所得が増えないので、当地の商業が振るわない原因になってしまうように思えます。

 まちづくりに関する旗振り役が不在、富士見市、ふじみ野市のいずれにとっても「ふじみ野駅付近は辺境」という事になってしまうのも、あまり熱が上がらない理由のように見えます。

|

« 新三郷ららシティ | トップページ | ふじみ野の商業振興の謎 (その2) »

ふじみ野」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/538313/44964383

この記事へのトラックバック一覧です: ふじみ野の商業振興の謎:

« 新三郷ららシティ | トップページ | ふじみ野の商業振興の謎 (その2) »