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2009年10月 2日 (金)

国際電気通信株式会社 福岡受信所 (かつて存在した施設)

 ふじみ野というよりは上福岡ネタなのですが、かつてこんな施設が存在していたという事で、郷土史の一つとして紹介します。

http://fomalhaut.web.infoseek.co.jp/radio/MJ/1944-8/kokusai.pdf

 *「通信院検閲済」という備考も有り、言論統制の有る悲しい時代だったのだなと、あらためて思います。

 下記の中から「№10782 女子挺身隊員」の部分も参考になると思います。

http://tseiso.hp.infoseek.co.jp/ml/kinroudouin.html

 これは凄いと思うのですが、商用通信はもちろん、戦争も目的として国際間を飛び交っている無線電波をここで受信して活用していた訳です。若い女学生などが、アンテナや受信機を接続して操作している様子の写真も写っていると思います。現在は、このアンテナや受信機は、陰も形も無いのですが。

 現在は、この場所は「KDDI 研究所」となって、平和利用されていますね。近隣にはURのコンフォール上野台(団地)が有ると思うのですが、ここはかつての軍需工場の跡地で、ふじみ野市役所付近というのは、かつては軍事色の強い地域だったと思います。終戦までの間に、ここが大規模な空襲に遭遇しなかったのは、奇跡とも言えそうなのですが。

 国際電気通信株式会社が当時の福岡村に進出した時は、東京から多くの社員が転居して来て賑わった事だろうと思います。現代の「ふじみ野」の開発でも、東京から転居した方が多いだろうと思っています。

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コメント

私の記憶では、ふじみ野市役所前のヨーカドー付近から右手にかけて、南古谷方面にお茶畑が広がりその中に鉄柱ではなく、丸太を途中で重ねてつなげた柱が沢山林立していた記憶があります。無線塔?だったかもしれない?市役所から郵便局辺りは陸軍火工しょうがあり、お袋は学徒動員で小銃の弾薬の検査をしてたようです。戦況悪化で滝野川火工しょうからの移転だったそうです。私の家にも滝野川で使用した鉄製の火薬入れがあり10キロ位入るかも。当時アメリカ製は火花が出ないアルミ缶でした。鉄製はぶつかると火花がでるので危険だったでしょうね、
余談ですが、ふじみ野では当時の写真は限られた家しか無いようです。貴重高価だったんですね〜
後は海軍?の地雷や手榴弾全て磁器製品で戦争末期の金属不足代用武器ですか!川越市の新河岸駅東南方面にはB29が撃墜した場所もあります。

投稿: むさしの | 2009年10月 6日 (火) 21時31分

 むさしの様、こんにちは。

 当時の事を知る方が次第に減少していますので、大変参考になりました。

 古地図を参考にしますと、確かに1965~1968年頃の、既に上野台団地が建った頃でも「アンテナ」が至る所にあったのが地図記号でわかります。この近くには現在でも「無線」に関係する企業が立地しておりますし、通信技術に関しては「聖地」みたいな場所だったのでしょうね。どうしてこの場所が選定されたのかは、良くわからないのですが。短波のアンテナですから接地(アース)が良く効く事が重要なので、地質とかが関係したのかも知れないですが、良くわからないです。当時ですと周辺の人口が少なかったでしょうから(農村地帯)、無線受信の支障となる「人工雑音」も少なかったでしょうね。(アマチュア無線をやっている方であれば、そのあたりの事情がわかると思います。)

 1944~1954年頃の地図を見ますと、一帯に兵器工場(もしくは、その跡地)とアンテナが沢山有ったのが良くわかります。

 なお古地図の閲覧には、埼玉大学の先生の下記の物を参考にしました。PCによる現代地図の閲覧と似たような機能があり、三大都市圏限定なのですが大変便利です。

 今昔マップ バージョン2
 http://ktgis.net/kjmap/

 現代は衛星通信や光通信、携帯電話などの全盛時代という訳で、隔世の感が有ります。

 余談ですが「無線と実験」(1924年創刊)という雑誌は現在でも存在している超ロングセラーの雑誌で、最近ではオーディオ関係の記事を扱う雑誌に変貌していると思います。アマチュア無線禁止令の出た時期も過去にあったようで、大変な時代が有ったと思うのですが。現代はインターネット全盛でもあり、言論は自由で、ありがたい時代です。

投稿: 竹内@ふじみ野.東上 | 2009年10月 7日 (水) 00時05分

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