良くわからない交通政策 (その2)
国の政権が民主党に変わり、各種の政策がどうなって行くのか、色々と観察しています。情報通信関係などマニフェストにはっきりと書かれていなくて、これから検討する物も有るようなのですが、「交通関係」は環境問題とも関係が深く、比較的傾向がはっきりとしてきたと思います。こんな物が有ると思うのですが。
・高速道路無料化
これは、一部地域に限定して「社会実験」という形で開始されるかも?と、私は見ています。これを大都市や大都市近郊でいきなり開始しますと、影響が大きすぎるだろうと思います。これが原因でクルマが増えますと渋滞が悪化して不便になる上に、鉄道会社や高速バス、フェリーなどの事業者も困る筈なので、何らかの激変緩和措置が必要だろうと思います。
無料化した場合には、既存の高速道路の維持管理費用の捻出という課題が出ると思います。「形ある物は壊れる」ので、これはタダにはならないです。税金から維持管理費用を出すのでしょうか。高速道路の新設も、税金からという事になると思われます。
・公共事業の一部凍結、中止
ストップがかかるのは、国土交通省関係が多いように見受けます。ただし、上記の高速道路無料化とは矛盾する点があり、クルマの走行が増えるのに新しい道路建設をストップするようでは渋滞が増えてしまい、社会・経済が疲弊してしまうと思うのです。東京外環自動車道(東京区間)のような、かなり重要な路線でもストップがかかったので、如何なものかと思っています。
また、別に書いた鉄道の「連続立体交差事業」のような物もブレーキがかかる可能性が高く、これは鉄道、自動車交通、まちづくり、安全対策、環境など色々な点でマイナスだろうと思います。
・ガソリンの暫定税率の廃止
これは自動車の利用を増やす方向に作用する筈なので、渋滞の増加に高速道路無料化とあいまって拍車をかけそうなのと、道路特定財源の喪失にもつながるので、前述の「連続立体交差事業」にも支障を来たすようになると思われます。
ガソリンが安いのであれば、エコカーを購入しようという意欲がそがれるかも知れないです。
・CO2の25%削減
もはや国際公約になったと思うのですが、どうも前述のような「自動車の利用を増やす」政策とどうやって両立させるのか、良くわからないです。エコカー以外の利用を厳禁する位の勢いでないと駄目かも知れないです。それはそれで、自動車メーカー、関連企業は「新車が売れる」のでホクホクかも知れないのですが、逆に購入する側の対応は大変になると思います。国が助成金を出すにしても、財源のアテが有るのか良くわからないです。他の生活費を削ってでもクルマだという訳ではないでしょうから。
*こんな感じなので、「民主党の具体的な政策」は、その内容について注意しないといけないと思っています。「化けの皮がはがれた」といった事の無いように願っていますが...。
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コメント
民主党の交通政策は正直言って世紀の愚策としか思えません。
私の最寄り駅は上福岡ですが、電車利用が多いはずの上福岡ですら車社会の影響を感じます。
具体的にはここ十年位で郊外型店舗が増え、反対に駅近辺が廃れてきているように思います。
歩いていける範囲の店舗がどんどん潰れ、車がないと行けないような大型郊外型店舗ばかりになる。
民主党の進める「車社会」は車を運転できる人には便利ですが、車を運転できない人には最悪です。
そして、車を運転できない人には高齢者、子ども、低所得者といった社会の弱者が多く含まれます。
「国民の生活が第一。」なら日常生活で使わないような高速無料化より、地域の足である公共交通機関への支援を優先してもらいたいものです。
投稿: | 2009年11月 2日 (月) 23時04分
こんにちは。
郊外型の大型店ばかり流行するのは、いささか困った傾向だなと私も思っています。イオンレイクタウンのようなスーパーセンターも何度か利用していますが、駅前に有るとは言え さすがにこの規模では店内を歩くだけで疲れてしまい(端から端まで1Km程度ある)、日常の買い物には不向きですね。もう少し身近な商業機能が徒歩圏内に必要だと、私も思います。
どうしても徒歩圏内の商業機能が無くなる場合には、交通弱者に対しては「近所の方が助けてあげる」「クルマの相乗り」「買い物の代行」といった方策が必要になると思います。近所づきあいをまともにしていない状態ですと、このような対応を取れないので、さらに心配になりますが。近隣コミュニティのさらなる充実を、という訳です。(昔ですと当たり前の話でしたが、都市型の生活では心配になるのです。)
民主党は、とりあえず国政レベルで政権獲得をしたものの、個々の政策は十分に練られていないという印象を受けますから、本当の民意を良く反映して欲しいと私は思っています。(何となくですが、将来凄い増税になるのでは?という印象も受けるのです。)
ふじみ野市内であれば、まず「路線バス」の充実という話だろうと思うのですが(市が行っている循環バスではありません)、民間バス事業者の経営はギリギリの状態のようですし、自転車やバイク等との競合も有るという訳で、辛そうですね。路線バスなのですが、せめて10分間隔で運行されていませんと、実用的ではないと思います。いつ来るかわからない、ダンゴ運転も困りますから、バス走行ルートとなる道路の整備、踏切の解消(立体化)、バスロケーションシステムの整備なども重要課題だと思います。いずれも、費用のかかる話ですね。こういう事が出来るかどうかが、「都市の実力」だと私は思っています。
東京23区の路線バスはかなり運行本数が多く、十分に実用的だと私は思っています。当地もきちんと考えませんと、将来は東京23区への人口流出を招くだろうと私は思っています。
投稿: 竹内@ふじみ野.東上 | 2009年11月 3日 (火) 00時24分