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2009年10月 3日 (土)

良くわからない交通政策

 国の政権交代が実現し、交通政策の分野についても色々と観察しています。しかし、どうも整合性の取れない政策が多いように見えているのですが、こんな違和感を感じたのは私だけなのでしょうか?

 たとえば「高速道路無料化」を実行しますと明らかにクルマの利用が増加し、今や国際公約となった「CO2の25%削減」との両立が難しいと思うのです。さらに補正予算の凍結や国幹道会議の廃止などで高速道路の新規建設や増強が抑制される方向のようなのですが、無料化で増大した利用をさばくのに、道路の交通容量を増やさなくても大丈夫なのか?という話が有ると思います。いくら無料になっても、渋滞がひどくなった高速道路は使いたくない訳です。

 公共交通との相性も、この政策は良くないと思うのです。「高速1,000円」の段階でも、フェリー会社は実際に経営破綻する会社が出てきていますし、JR各社も一斉にSOSを出し、我らが東武鉄道も無傷では済まないと思います。東武鉄道の経営が疲弊するという事は、東武東上線の輸送改善や東武グループによる「まちづくり」にも影響する可能性が有るという事を意味しないでしょうか? 別の所にアイデアが出ていた、東武グループによる「リズム」の施設買収といった事も、実現不能になるという訳です。

 将来の交通政策については、その中身や結果を良く観察しないといけないと考えているところです。高速道路の代わりに無料の一般道路を増強する案も有りそうなのですが、財源が無くなって結局は大幅増税という事でもまずいですし。有料道路方式による整備ですと、基本は「受益者負担」なので増税の可能性が少なくなるであろうという訳です。当地と関係の深いところでは、無料の一般道路になると言われている「国道254号和光富士見バイパス」をどうするのか、極めて高額な建設費の「東京外環自動車道の東京区間」の新規建設をどうするのか、幻の首都高速道路と言われている「高速練馬線」の建設(関越自動車道と直結)をどうするのか?といった検討課題が有るように見えています。与野ジャンクションから西に向かって延伸するのでは?と考えられている地域高規格道路の「核都市広域幹線道路」も、実現が遠のいたような感想を持ちました。せめて国道254号パイパスとの交点まで延伸されれば、当地の発展に寄与するかも?と考えていたのですが...。

 道路を整備済みの地域と、これから整備する地域との間での「公平性」という点でも問題が有りそうなのですが(住んでいる地域や時代、世代を超えた公平性という問題)。財源不足や環境問題などが原因で、過去に道路建設が進まなかった地域も多いと思うのです。

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