« 首都圏鉄道輸送障害対策会議 | トップページ | Ikkaは、あと2日間限り (リズム) »

2010年1月30日 (土)

奇妙な東海道新幹線の架線障害

 少し、地元ネタからは離れます。

 本日(鉄道営業日ベース)、東海道新幹線で架線障害があり、3時間以上も列車が止まったとの事です。混乱に巻き込まれた方は、お疲れ様でした。(金曜日なので、影響を受けた方が多かっただろうと思います。)

 障害の内容が変わっていたのですが、コンパウンドカテナリの「補助メッセンジャー」だけが断線したとの事です。補助メッセンジャーなのですが、太い鋼より線で出来ており、そう簡単に断線する物ではないと思うので、首をかしげました。長年の使用でネジが緩んだり、鋼線の腐食などを見落としたのかな?とも思うのですが、良くわからないです。架線で一般に断線事故があるのは、いちばん下のトロリー線(パンタグラフと直接接触する線)だと思います。(それを点検したり交換する技術は、かなり進歩していると思います。)

 交流25000Vの短絡というのは大変な事で、ドカンという凄い音がして、のり面の草も燃えたと見聞しました。消防隊が出動している映像を、テレビで見ました。

 架線構造が複雑なのは故障の元なので、在来線では最近では構造を簡素化した「インテグレーテッド架線」も増えていると思います。

|

« 首都圏鉄道輸送障害対策会議 | トップページ | Ikkaは、あと2日間限り (リズム) »

リスク管理・防災」カテゴリの記事

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

鉄道」カテゴリの記事

コメント

竹内さん、こんにちは。
昨日、出張の帰りに影響を受けました。架線障害ということですが、かなり昔に架線障害が多発し、抜本的な対策工事がなされ、最近ではなかったことだと思うので、気になるところです。

投稿: たけたけ | 2010年1月30日 (土) 07時48分

 たけたけ様、本件で影響を受けられたという事で、お疲れ様でした。新幹線ではどこにも迂回する事が出来なくてカンヅメになるので、辛いですね。鉄道会社の内部規程では、新幹線の場合には余程の事が無い限りは列車から乗客を降ろして線路を歩かせる事は無いようです。(過日にJR東日本の新幹線で発生したケースは、在来線の駅が近くにあったので例外のようです。)

 東海道新幹線の架線システムの改修工事なのですが、かなり以前にBT饋電方式を採用していた頃に複雑なブースターセクションの所で障害が多発し、AT饋電方式に変更した筈だと思います。それから合成コンパウンドカテナリ方式も使っていたと思うのですが、これは強風で架線がユラユラと揺れる問題が多く、架線がパンタから外れるトラブルが多かったようで、これもヘビーコンパウンドカテナリ方式に改修済みだと思います。それらの工事は、かつて新幹線の「半日運休」まで行って集中的に工事をしていた記憶があります。

 メッセンはあまり点検するような物ではありませんから(トロリーよりはかなり太い「鋼より線」なので、そう簡単には切れないと考えられていると思います。)、保守点検上の盲点だったのかも知れませんね。JR東海は国土交通省から警告書を受けているようなので、しっかりと調査と対策を行ってくれる事を期待したいと思います。

 気がかりなのは、新幹線は従来は「システムマージン」とされていた部分を次第に食いつぶして、増発やスピードアップを行っているという事があります。無理がたたって、JR福知山線脱線事故のような話になっても大変なので、教育や保守運用面も含めて総点検が必要だろうと思っています。重大事故になってからでは遅いのです。

投稿: 竹内@ふじみ野.東上 | 2010年1月30日 (土) 09時27分

 架線障害が起きた原因がメディア各社から伝えられていましたが、何と車両側のシングアーム方式パンタグラフの「集電船」のネジの付け忘れとの事です。そのために走行中に集電船が外れ、跳ね上がったアームで補助メッセンジャーを切断したとの事でした。通常切れる筈の無い箇所なのでおかしいと思っていたのですが、思わぬ原因でした。

 今回はパンタグラフの保守の問題なのでまだ良かったのですが、これが走行に直接関係する「台車」のようなもっと重要箇所で発生しますと即「脱線」につながるので大変危険だと思います。社会インフラの保守運用というのは、ある意味、世代を超えて数100年間も脈々を続くノウハウのかたまりのような物だと思うのですが、そのような世代を超えた技術伝承、ノウハウの伝承がおかしくなっているのではないか?と、にわかに不安を感じました。(親世代から子世代、あるいは孫世代に向けての、一切間違いの無い伝承という話です。)

 これからは少子高齢化の時代ですし、技術伝承をすべき相手である「日本人の子供世代」がいなくなる可能性も高くなり、必要な技術伝承先を確保できるのか、特に人命に関わる社会インフラ系の事業者は注意を払った方が良いように感じました。良い人材は、間違いなく「争奪戦」になると思いますから。

投稿: 竹内@ふじみ野.東上 | 2010年2月 2日 (火) 05時03分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/538313/47424334

この記事へのトラックバック一覧です: 奇妙な東海道新幹線の架線障害:

» 10/1/30 東海道新幹線ダイヤ乱れ [ふじみ野資料室別館]
1/28~29、京都に出張してきました。 昨日夕方、帰りの列車の変更をするために [続きを読む]

受信: 2010年1月30日 (土) 23時32分

« 首都圏鉄道輸送障害対策会議 | トップページ | Ikkaは、あと2日間限り (リズム) »