原因不明の鉄道事故 (氷河特急、スイス)
海の向こうのスイスの話ですが、日本でも有名な「氷河特急」が脱線転覆し、日本人に多くの被害者が出たのは、テレビで連日のように報道されているのでご存知の方が多いと思います。
少し奇異に感じたのは、事故からたった2日間しか経過していないのに、もう運行再開になっているという点です。スイスの鉄道は、ダイヤの正確さという点では日本並みだと思うのですが、安全確保と商売との関連性、事故調査に対する考え方は日本と同じではないようですね。伝え聞く情報では、昨今のヨーロッパの猛暑の影響で軌道狂いを生じていたのでは?との事ですが、列車編成の先頭ではなくて途中から脱線しているという事もあり、まだまだ本当の原因はわからないと思います。
末筆ですが、事故でお亡くなりになった方のご冥福、また負傷された方の1日も早い全快をお祈りしたいと思います。私も鉄道好きなので、この種の問題は人事(ひとごと)ではないです。
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コメント
この件なのですが、現在も諸説あって原因がはっきりとしないと思うのです。私が見聞したのは、下記のような説です。これらの複合原因かも知れません。
(1)温度上昇によるレールの「張り出し」現象。
これは熱膨張で応力がたまっている所で、レールが横方向や上方向に曲がって変形する現象だと思います。復旧工事後の現場映像を見たところ、バラストがテンコ盛りの状態になっていましたので、関係者はこの現象を疑ったのかな?と思いました。運転士による、「線路が曲がっていた」という証言も有ると思います。
(2)速度超過の疑い
制限速度超過の疑いも出ていると思います。曲線脱出速度の超過という訳で、列車編成の後部が速度超過になったので脱線したという説です。
(3)「輪重抜け」の問題
これは、列車編成の中央付近に「食堂車」が連結されていたので、厨房機器の関係で車両の重量バランスが悪かったのではないか?と疑われていると思います。輪重抜けは、日本の日比谷線事故ではかなり問題視されたので、鉄道先進国であるスイスでは、当然配慮している筈だと思ったのですが、意外な説だと思います。
個人的にはどれが正しいのか最終結論は出ていないと思っていますが、いずれにしても「スイス」にしてはお粗末な事故であると感じました。超高速運転中に起きた事故でもありませんしね。原因究明中でも列車運転を再開している訳で、JR宝塚線事故などと比較をしますと、かなり安全意識の違いを感じます。商売優先なのですね。利用者の側にも「自己責任」という意識が有るのかも知れませんが。
あと展望客車というのは、側面から大きな力が加わった場合には脆弱で、乗客に対する被害が大きくなると思います。日本製の車両の場合には、事故発生時の乗客の保護も、最近の設計では配慮するようになったと思います。
投稿: 竹内@ふじみ野.東上 | 2010年7月31日 (土) 06時20分
もし「速度超過」が原因なのであれば、日本の鉄道であれば例のJR宝塚線事故の苦い経験が有るので、「速度超過防止用ATS」といった物が各社で整備中になっていると思います。
http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha07/08/080420/02.pdf
プロであるスイスの鉄道マンが、こういった信号保安方式について知らないはずが無いと思いますから、やはりスイスと日本とでは「安全」に関する考え方が異なるのかも?と考えたりします。
運転士の人為的ミスという話にして、トカゲのシッポ切りのような中途半端な事故調査で終わらないように強く希望したいと思います。ここは日本人観光客には人気の高い路線なので、何か有ればまた日本人が被害に遭いますから。事故になった時のための車両の補強といった事については、無検討のままだと思います。
投稿: 竹内@ふじみ野.東上 | 2010年8月 1日 (日) 09時49分