全線開通に半世紀以上をかけた道路
また神戸方面の話で恐縮なのですが、こんな記事を見かけました。
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0003310748.shtml
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%B1%E6%89%8B%E5%B9%B9%E7%B7%9A_(%E5%85%B5%E5%BA%AB%E7%9C%8C)
神戸付近の「山手幹線」というのは、私の実家近くを通過していましたので、良く知っている道路です。この道路、何と戦前から建設構想があり、戦後に都市計画決定をしたのが1946年なので、そこから数えても64年間も経過しています。私が生まれる、はるか以前からの話です。
「道路建設」というのは、ここまでの年数をかけてやっと完成する場合も有るという事例だと思います。この道路なのですが、阪神間の住宅密集地を通過するので、なかなか建設が進まなかったのですが、皮肉な事に「阪神・淡路大震災」の復興都市計画事業をきっかけとしてやっと建設が進むようになったという実態が有ると思います。道路の大きな役割が認識されるのは、そこまで難しいという話なのだと私は思いました。国道2号線や国道43号線とも並行した路線であり、地域間を連絡する幹線道路という位置づけにもなっていると思います。逆にそのような路線特性が、建設反対運動の原因にもなったと思います。
芦屋市内において道路構造を高価な「地下構造」にしたので、財政破綻した芦屋市では手出しが出来ず、「兵庫県」が肩代わりをして整備した区間も有ると思います。建設費用が高くなる場合には どのように処理するかという、参考事例になっていると思います。生活道路なので、有料道路にはならなかったようです。
ふじみ野付近にも未開通道路は沢山有ると思うのですが、今後どのように整備するのか占うのには適切な事例かと思いますので、紹介しました。長い年数が経過するうちに、道路計画の意義が変化して来る場合も有ると思います。
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コメント
ちなみに未開通になっているのは、下記の「芦屋川」横断箇所のあたりだと思います。
http://www.mapfan.com/m.cgi?MAP=E135.18.16.0N34.43.52.3&ZM=11
芦屋川は、いわゆる「天井川」の構造になっていますので、川の下をトンネルでくぐる事にしたので厄介だったのだと思います。似たような箇所で、川の上を急勾配で乗り越えている事例も有るのですが。自動車の性能ですと、多少の急勾配は問題にならないと思います。
ちなみに山手幹線の東の端は、大阪府との府県境で行き止まりになっております。構造的には、さらに東に延びようとしていると思うのですが、大阪府や豊中市との計画調整が難しいのでしょうね。
http://www.mapfan.com/index.cgi?MAP=E135.27.43.3N34.44.22.7&ZM=11
投稿: 竹内@ふじみ野.東上 | 2010年8月14日 (土) 06時23分
住宅地を通過する幹線道路というのは、以前よりも建設が容易になる傾向は有るのでしょうか。
日本のクルマの環境対策というのは、世界でもトップクラスの筈で、ハイブリッド車では排気ガスが減少し、騒音も低速走行時は接近している事すらわからないほど静かになったと思います。逆に、大型車の環境対策は遅れ気味だと思うのですが。
クルマが低公害化、エコカー化し、安全性の点でもアクティブセーフティ技術(たとえば障害物を発見すると自動停止するような技術)の進展などにより、クルマがいつまでも「悪者扱い」されるような時代ではないだろうと私は思っています。若者があまりクルマを購入しなくなったので、クルマの総量が減少する可能性も出ていますし。そのような時代における、幹線道路建設の意義といった話も考えました。
クルマや道路建設の問題は、1人の人間が加害者にも被害者にもなりうるので、なかなか難しいと思います。
投稿: 竹内@ふじみ野.東上 | 2010年8月14日 (土) 10時16分