コミュニティ放送

2009年7月12日 (日)

ラジオぽてと(NHK朝ドラ) (その2)

 先週のNHK朝ドラ「つばさ」のストリーの中で、いわゆる小さな「街ネタ」を集めるという事が取り上げられていました。この事はコミュニティFMのみならず、CATV(ケーブルテレビ)や、私が開設しているような「地域系ブログ」等でも重要な事だろうと思っています。共通の話題から、地域内での人と人のつながりが発生するからです。

 ふじみ野での「街ネタ」というのは最近では難しく、例えば「お店紹介」の記事などをもっと書きたいのですが、なかなか新規開店が無い上に閉店ばかりという訳で、元気が出ないです。ふじみ野も世界的な経済不況の影響を受けてしまっていると思うのですが、経済・政治ネタばかりでは疲れてしまいますから、もう少しライトな「街ネタ」を探したいと思っております。

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2009年5月24日 (日)

コミュニティ放送局の設立、開局について (その2)

 久しぶりに、コミュニティ放送に関する話を書きます。

 周波数の話なのですが、やはり関東総合通信局の管内では、85~90MHzあたりが「ガードバンド」として指定されているようです。これはVHFの1チャンネルに「NHK総合テレビ」(地上アナログ放送)が存在しており、これに妨害を与えないように考慮した結果だと思うのです。さずがにNHKに対して妨害が出ますと、シャレにならないでしょうから。

 周波数の需要が多い首都圏の方が利用可能なFM用の周波数が少ないという皮肉な結果になっていると思うのですが、やはり「2011年7月のアナログ停波」がチャンスになると思われます。当地において本気でコミュニティ放送の起業を考えている方は、その日に向けて準備を開始する事になると思います。

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2009年5月17日 (日)

「すまいるFM」開局2周年 (朝霞市)

 ふじみ野にもお隣りの川越にも「コミュニティ放送」(コミュニティFM)は存在していないのですが、朝霞市には「すまいるFM」(76.7MHz)が存在しております。その「すまいるFM」なのですが、開局から2周年が経過し、3年目に入ったそうです。このまま、経営が順調に推移する事を期待したいと思います。

 ただしこの局、送信パワーがたった1Wしか無く、朝霞市内でも聞き辛い状態なので、もう少し何とかならないものか?とも思います。また紙媒体(スマイルよみうり)とのコラボレーションも行なっているようなので、誌面の一部だけ引用します。(これ以上引用すると、著作権の関係で怪しい事になりますので、ご容赦ください。) 開局2周年に関連した特集記事が掲載されていました。(下記をクリックすると、拡大画像になります。)

Sa350305

 電波での受信が難しいようであれば、下記の「サイマルラジオ」のサイトが頼りになります。インターネットによる受信です。

 http://www.simulradio.jp/
 http://fm767.net/

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2009年4月28日 (火)

マイラジオ (Windows Media 用)

 コミュニティ放送やインターネットラジオに関連して、「マイラジオ」の現状も調べてみました。アクセス用のURLは、下記の通りになります。

 http://www.windowsmedia.com/radiotuner/

 日本のラジオ局の参加が極端に少ないようなのですが、やはりネックは「著作権処理」なのでしょうか。日本のメジャーなラジオ局ですと「J-WAVE」がインターネット配信しており(ただしリアルタイム配信ではなくて、収録番組の模様)、この社が自社の独自電波はもちろん、コミュニティ放送各社における区域外再送信、インターネットラジオなど、多彩な配信方式をこなしているのが目立ちました。

 テレビ放送の東京MXテレビ(YouTubeでも自社の番組を配信)などとも考え方が似ているようなのですが、このような流れがどのように発展するのか、注目したいと思います。

 コミュニティ放送の場合、とにかく電波の送信パワーが弱い(20Wまで)ので、配信手段を多様化しない事には話にならないと(経営が成立しない)、私は考えています。また、ラジオ関係のポータルサイトが乱立するのはどうなのかな?とも思っています。一般のWEB検索サイトのように、メジャーな物いくつかにまとまりませんと、目的とするインターネットラジオ局を探すのが大変になってしまうと思います。

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2009年4月26日 (日)

日本コミュニティ放送協会

 NHKの「つばさ」関連の話題が続きますが、本気でコミュニティ放送を開局したくなった場合には、やはり業界団体が頼りになると思います。下記にリンクを貼っておきます。

 http://www.jcba.jp/

 関東地方の場合には、何と言いましても「無線周波数が無い」という事が最大の問題点でしょうね。総務省の対応を待つ必要が有ると思います。

 既存の「すまいるFM」等をCATV回線で同時再送信する事も有効そうですが、今のところそのような動きは無いです。その代わりに、「サイマルラジオ」のようなインターネット配信の動きが有る訳です。

 http://www.simulradio.jp/
 http://csra.fm/

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2009年4月25日 (土)

ラジオぽてと(NHK朝ドラ)

 「ラジオぽてと」というのは、NHKの朝ドラ「つばさ」の中に出てくるコミュニティ放送局(FM局)の名前です。

 http://www3.nhk.or.jp/asadora/tsubasa/

 ドラマの中の設定では、11月頃に予備免許、12月には送信施設の建設といった物凄いスピードでプロジェクトが進行しましたが、実際の放送局の開設はこんなに簡単ではないと思います。準備委員会の設立から始まり、全体で数年間かかるような物であると思います。まあ、そのあたりは「ドラマ」という事なので簡単に済ませた訳ですね。

 本物のコミュニティ放送局は、近隣では朝霞市の「すまいるFM」が有りますが、それの送信アンテナの写真が下記のリンク先に掲載されていました。

 http://www.fm843-fan.com/fm843_010_767_1.html

 ドラマの「ラジオぽてと」の送信アンテナは2段スタックの物が写っていましたが(川越市役所の屋上に設置というストーリー設定)、本物の「すまいるFM」の物は3段スタックになっており、相当立派だと思います。

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2009年4月23日 (木)

「きまぐれ小江戸かわごえ通信」のブログより

 お隣りの川越地域の話ですが、こんなブログ記事を見かけています。

 http://co-edo.cocolog-nifty.com/blog/2009/03/nhk-f18d.html

 NHKの朝ドラ「つばさ」に関連したコミュニティ放送の話が出ているのですが、当ブログとも共通の話題が含まれていると思います。現実はなかなか厳しいのを知っておりますが、具体化すると良いですね。

 *トラックバックを送信致しました。

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2009年4月21日 (火)

メディア産業の事業計画

 「コミュニティ放送局」も、小規模ながらも「メディア産業」の一種ですね。そのために、数ある競合メディアに打ち勝つには、やはりビジネスモデルが適切である必要が有ると思います。下記は財団法人やNPOのようなケースではなくて、商用(一般企業)としてきちんと利潤を上げる場合の話です。

 メディア企業は、多くの場合には2種類の収入源が有ると考えられます。それは「コンテンツ自体を有料で販売すること」「メディアのスペース、もしくは時間を広告用として有料で販売すること」です。しかし、ここに数多くの競争相手、たとえばインターネット企業、電気通信事業者等が参入し、それらの新規参入企業はブロードバンド回線、携帯電話(モバイル端末)、ダウンロードサービス、マルチメディアコンテンツなど、ありとあらゆる新しい「道具」を取り揃えてやって来た訳です。

 競争相手は、数多くの表現力や柔軟性の豊かな手段、チャンネルをもって視聴者(メディアの受け手)に迫ることが可能な訳で、双方向機能を活かして視聴者の属性を的確に把握し「ターゲット広告」を流す事も容易になってきていると考えられます。これは、CMスポンサーにとりましては、より魅力的なメディアに見えるかも知れません。多くの技法は、インターネット企業の手により開発されていると思います。インテリジェントな、双方向のメディア機能が開発されてきている訳です。

 コミュニティ放送局の場合でも、このような動向とは無縁ではない筈なので、どのようにして視聴者・市民の心、広告主の心をつかんで離さないかを考えませんと、近代化したマルチメディアに打ち勝つ事は困難かも知れません。「ラジオ」という媒体は、ある一定の世代以上にとっては「郷愁を感じる物」ですが、携帯電話で育った世代にとっては「ニューメディア」として見える可能性もありますので、そのような世代による特性差を的確につかむ必要も有ると思われます。

 例えば、「サイマルラジオ」が挑戦しているような、ラジオとインターネットとの合わせ技というのは、多くの可能性を秘めていると考えています。ラジオ配信地域の拡大がもちろん重要ですし、ブログ等を組み合わせた双方向番組の可能性も、色々と広がっていると思います。ただし配信地域の拡大というのは、地域性の喪失」というワナも同時に抱えていると考えられます。コミュニティ放送ではこの点は重要だと思われますので、両立させる必要が有ると思っています。

 http://www.simulradio.jp/

 コンサートの開催、イベント企画・運営、ラジオ通販といった関連事業の可能性も多々有るかも知れませんね。何がビジネスの柱になるのか、色々と思考錯誤される事になるのでしょう。

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2009年4月20日 (月)

コミュニティ放送局の設立、開局について

 引き続きNHK朝ドラの「つばさ」ネタなのですが、「コミュニティ放送局」の開局について興味を持つ方がおられるかも知れないと考えまして、私が持っている範囲の情報ですが、まとめました。

 まずコミュニティ放送局は、現在の放送のルールですと個人では開局ができず法人格が必要なので、会社法などに従って一般の会社設立と同じような手続きが必要になると思います。その他の方法としましては、NPOによる方法、第三セクターの設立、既存のCATV会社による兼業といった方法が有ると思われます。

 後々の経営の事もありますので、最初からきちんとした事業計画、出資者やCMスポンサーの募集が非常に重要になると思われます。既存のコミュニティ放送局でも、この点で苦労している局が多いように見受けます。地元でのFM放送の聴取率やFMラジオの普及率なども、良く調べる必要があると思われます。携帯電話の普及や音楽のネット配信などに押されて、これが低下傾向にあるような話も見聞しておりますので。これは「番組配信手段の多様化」が必要となる可能性を示唆していると思います。

 関東平野(総務省関東総合通信局の管内)では、そもそも「FM放送の周波数の空きが無い」という問題があると思います。ドラマの中では80.8MHzが最後に見つかりましたが、現実の世界ではこうはならない筈です。それでは代替案はどうかと言いますと、2011年7月の例の「地上アナログTV放送の停波」というのがありますが、この時に90MHz付近のもっと上の方の周波数が許可になる可能性が有ると思っております。現時点では地上アナログ放送の1チャンネルへの干渉を心配するせいか、上の方の周波数では許可が出ないようです。この点では、1チャンネルにはTV放送波の無い関西地域などが有利なようですが。

 他の可能性として、FMラジオ放送ではなくて地デジの「ワンセグ」のような物を目指す方法も有ると思うのですが、現在のところはそのような放送局の開設について制度化されていないです。またラジオとテレビでは、かなり趣の異なるメディアという事になると思います。

 無線局としての放送局の開設としましては、一般の他の無線局の場合と同じで、まず関東総合通信局の放送課などに相談をし、色々な添付書類を付けた無線局免許申請を提出、予備免許の交付、試験電波発射届、登録点検とその結果提出、無線局落成届の提出、無線従事者の選任届、その他の手続きになると思われます。無線従事者免許については「第一級陸上無線技師」があれば、まずはオールマイティーなので間違い無いと思われます。制度改正次第ですが、「第一級陸上特殊無線技師」など、他の資格が使える可能性も有ると予測しております。

 現在はコミュニティ放送局の空中線電力は、最大でも20Wまでです。市町村合併などで広域化が進んだ地方自治体では、これでは足りないと言われているようで、50W程度までの規制緩和、FM同期放送、インターネットラジオの併用などが必要だとされているようです。「サイマルラジオ」という動きがありますので、ここのサイトも紹介しておきます。

 http://www.simulradio.jp/

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